2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ヘヴン

東京出張。春琴抄を読み終え、ヘヴン。バックアップ開始待ちの間にこちらも読了。 朝5時に作業完了し、白みつつある空を眺めて、角ハイボールを飲む。携帯の息子の画像を見る。守る。そのことだけ、形になった。断片化する私の思考。ああ、ひかり号が山手線…

蟹と彼と私、と象

蟹と彼と私〜荻野アンナ。今年4冊目。河童、「私」、歴史改変。あ、黒い時計の旅と同じだ。なぜ人は、起こったことにではなくおこらなかったことのその可能性に泣くのだろう。そう、思いながら河童の選んだ結論に泣く。ひたすら泣く。泣いて読みさしの小説…

今年一冊目

黒い時計の旅〜スティーブ・エリクソン 36ページを読んだ瞬間、この小説を最後まで読んでしまうことがわかった。それから10日の後に読了。そのタイムラグ。それから、自分が戯曲を書いていたのは、こんな言葉を肉声にしたかったことではなかったかという感慨…

10年代

と、書いたが、90年代にも、00年代にも特に思い入れがあるわけではない。「年代」という言葉のヒビキにカガヤキを感じたのは80年代、だけで、それだって、私が80年代に右も左も知らないワカモノであったからである。が、思うのだ。人は昂揚のために…