2006-01-01から1年間の記事一覧

バッハ

早朝、雪を踏みしめコインランドリーに向かう。まだ暗い雪道の1.5メートル上、頭の中でバッハがなる。バッハのことを思うだけで敬虔な気分になるのはどういう回路によるものか。スポーツバッグ二つを占める洗濯物が、肩掛けをぎしぎしと鳴らす。考えていると…

シュレッダー

デスク回りを片付ける。大量の作業ファイルをシュレッダー。痛ましい。途中2回、満杯になり「くずを捨ててください」ランプが点る。「わたしですかあ」とぼけをかますが、鉄の機械はつっこんでくれない。4時間かけて、書類、キップル、グリマングを整理。…

ベルグソニスト

出社して、デスク回りを片付けるつもりだったが、外に出られずに終わる。ばらばらと同時散発的に本を読む。「意識」とは何だろうか―脳の来歴、知覚の錯誤〜下條信輔、緑の資本論〜中沢新一、夜と霧〜ヴィクトール・E・フランクル、0歳児がことばを獲得すると…

語彙

人を好きになるということは、その人の語彙に打たれることだ。私の場合、それを剽窃して、自分のものにしてしまう。自分の語彙のかなり多くの部分が、今まで好きだった女のそれだというのは、ため息。

仕事納め

仕事納め。早く出社し、かねてからの懸案だった、棚の整理と掃除をする。これをエクスキューズにして、他のメンバーが大掃除にいそしむ中、デスクワーク。今日納品する仕様書の総まとめ。昼、乾杯をして、ビール二本飲んでから、プリントアウト・ファイリン…

シフトチェンジ

たっぷり眠る。回る頭のうちにperl cgiを修正し、関連資料をまとめる。引継ぎモードに徐々にシフトチェンジ。

ふい

混雑前の地下鉄の中でスペイン語を聞く。ir(go)の単純過去一人称がここちよい。行った先が男性名詞ならなお、よい。ふい・ある。ふい・ある・めでぃこ(お医者に行ったよ) ふい・ある・むせおでるぷらど(プラド美術館に行きました)朝、フードセンターに立…

年越し

地下鉄で打合せに向かう。年末年始の特別時刻表を見て、大晦日(新年)の最終便(26時)に乗ろうと思う。地下街の正月ポスターを見て、獅子舞い(一日八回、予定)を見ようと思う。何かが近づいてくる予感を感じたときのように気持ちがせり上がる。というのは、…

ねがい

一日ドキュメント作成、仕様書は二巡目に入り、ますますワードの森が奥深くなる。クロスリファランスに泣かされる。疲れがたまってきてか、いつになく淡々としたペースで仕事をすすめ、頭の別の部分で、ねがいをとなえ続ける。だってくりすますだから。今ま…

¡ Feliz Navidad !

クリスマス・イブ。街に出ると今のおめかしは、black & whiteが主流のようで、 ワン・ステップ・ビヨンドやらリトル・ビッチをBGMに流したくなる。(どっちがマッドネスだっけ。)歩きながら、何人かの人にクリスマスの挨拶を(胸の中で)送る。チャネリングで…

会社にて

ほとんどの社員が出社している。 技術者と営業と管理者のかみ合わない−お互い相手に向かってではなく、斜め先に自分の業務範囲をこえた頭の働かせ方をしている−会話。技術者の自己弁護、他己への愚痴。そんな言葉が選択的に耳に入り、その全てが繰り返しに感…

マネゴト

ミノマワリノ ホトンドガ マネゴトヤ ママゴトニ カンジラレタトキ ヒトハ ドノヨウニシテ ソレヲヤリスゴシテイルノダロウ

加護

1時。ビールとパックの煮物をぶらさげて、オレンジの街灯に照らされた雪道を歩く。足元ばかり見ないようにと上を見上げると、目の前のマンションの最上階のベランダにクリスマスの電飾が点っている。曇りガラスに囲まれた手すりのあちら側に豆球の蔦がちかち…

滑稽と歓待

目覚めてだらだらと反=日本語論〜蓮實重彦を読む。滑稽さに慣れ親しむことの残酷を思う。慣れ親しむという行為は磨耗化・ルーチン化することの極にある行為だ。だから、その滑稽のニュアンスやビミョーさにますます敏感になっていくからだが快くあるか、違…

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引き続きER図と画面遷移を書く。ER図を作りながら、お客さんに申込書式について聞くと「あっ、まだできてなかった!」とカウンターされる。明日の打合せのため、申込書式のサンプルをつくる。まるでSEみたいだ。頭が心から疲れ、仕事の最中に自分のダイアリ…

寝坊

寝る前になんとなく予感があったら案の定寝坊して会社からの電話で目覚める。ほわほわした気持ちで出社し、ワードにますます慣れ、節約できますようにと念じながらも多量の紙を消費し、年内最後のセカンドライフシアターを蹴っ飛ばす。これは自分のせい。な…

忘年会

忘年会を一つ蹴飛ばす。長っ尻の営業マンとどうしてもLanにつながらないThinkPadのせいにしておく。おこう。ものすごく久しぶりにまとまった要件定義書を書く。拡散し収束し伸び縮む。ワードの謎の蠢きに徐々にからだがなれてくる。そうだ、労働とは、この慣…

帰路

フードセンターによりレジの店員さんに「あなたはとてもきれいですね」といいたくなり、奥歯をかんで我慢する。代わりにイオンカードを出し「一回払いで」と告げる。「一括払いでお切りします」やんわり訂正される。帰ってフィッシュマンズを聞く。

沈潜

地下鉄で横に座った女から酒の匂いがする。空焼きしたトースターに似た匂い。少し興奮だ。沈潜して青い水面を仰ぎ見ているような気分。息持つかな。

漢字

電脳文化と漢字のゆくえ〜平凡社編を読む。 アルファベットと異なる性格の文字をコード化するのがそもそも無理なのではないか、と感想する。xmlのような記述言語を開発して、一文字ずつファイル化するのはどうか。 十分な大きさのビットマップによる形の記録…

中の島

で営業兼打合せ。向かう地下鉄の中で二歳くらいの男の子が、向かいのべビーカーを覗き込み、にこにこしている。赤ん坊は私からは見えない。男の子の短い防寒ズボンからぷくりとすねがはみ出ている。髪の毛はぺったんこ。どこまでもいつまでもにこにこにこに…

出張

品川、恵比寿、東陽町。東京の冬はいつ来てもきれい。 曇り空の下アラーキーアイで山手線の車窓を眺め街を歩く。 やがて雨。ポケットにロリータ〜ナボコフ。

朝の認識

再現が可能であるということ。可能どころか必ず再現するということ。「必ず」を信じること。繰り返しが前提である生。昨日まで太陽が東から昇ったから、明日もそうだろうと感じる、その「感じる」意識以前の、情感なき自動的信頼。昇らないかもしれない、と…

通勤途中、戯曲・演劇のアイデアを思いつく。 複数の人物が登場し、ダイアローグはなく、モノローグと動作からなる。同時にせりふや情景がいくつか浮かんだ。が、満員電車の中に消える。淡々といきていきたい。淡々といきていくことを目標に頑張りたい。頑張…

夜、年末調整の用紙を記入していて不図、認知し養育費を払っている子は扶養親族になるのだろうか、と考える。しかし住所を知らないのであった。

目を覚ますと、昨夜飲んだソーダ割の氷が半分がた溶けずに残っている。アパートから出ると、ほおが引き締まる。歩道は黒く凍りついている。緊張したがる両足を柔らかく柔らかくと意識しながら歩けば、横を青いカラーの四灯丸目インテグラが走り抜ける。冬

朝、会議のっけから社長はテンションが低い。会議のメンバーで社員としては一番古い(といっても一年と半年)の私は何を言えばいいのか何も言わなければいいのかどんどんわからなくなる。心内にあふれかえる自己弁護や諦念がほとほと嫌になり、水を向けられ…

ビルを出ると乾いた冬の空気の匂い。それは追憶か、それとも反復か。刹那、純粋持続を完全につかみ、続く一瞬でみんな失う。いま、さようなら、と確かに言える誰かがいない。

うそっぷの会年内の総まとめ的な練習指を一本づつほぐして、首や顔をほぐして、呼吸をして、ハミングして。 ここまでをゆっくりやって休憩。休憩時間、みんなからたくさんの話。 定山渓温泉で飲んでお風呂でなくなった人。一緒にいった仲間が、そのまま、服…

ひどい雪、車で移動カーラジオ。Love〜The Beatles。なんだかBECKみたい。てかBECKがBeatlesの正当な嫡子なんか。てかCDというメディアが生まれてから、ポピュラーミュージックって本当に無時間になったねぃ。能天気な感想に抱かれながら、シャーベット道に…