2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

続けて

二朝続けて恋人の(かつての、のような、見たこともない、ような、恋人の)夢を見る。夢見の後の枕が汗臭い。四昼続けて川を見る。昨日の川面は思い出せない。空もまた。同じ川べりに、フードをかぶり仰向けに寝転び文庫を読む女(少女?)がいて、真上から…

自然

朝、大江橋のエスカレーターをのぼりつめ、外に出て最初に見るのは川だ。屋外の喫煙所からは、植樹の手前が緑、奥に茶緑と赤茶のツートーンになったのをぼんやりと眺める。 で、今昼休み、川と空を前にして煙草を吸う。一日でも見ていられる。なんてそれはき…

週末の映画

レインオブアサシンとモテキ。 前者はクラシカルな香港映画見てるみたいで、タランティーノみたいで、って順序が逆か?いやそれが正順か?レイトショーのせいもあり、ロードショーとは思えない夢見のような観賞。 後者は、ラストシーンが腑に落ちないものの…

姫路に出かける。駅に向かう途中で彼岸花を見る。この秋初めて。そういうものか。デルヴォーを見に行く。リアル・シンデレラ〜姫野カオルコの表紙に連れられて。目的地の姫路市立美術館では「酒井抱一と江戸琳派の全貌展」を開催中。今日のお目当てはコレク…

物語でいっぱい

淀屋橋南詰、地下コンコースへの階段手前、この残暑にも背広のおじさんたちが、モアスローな歩みで、歓談うたた清。「バッファローズ好きやったんや」 「梨田!」 「浜田高校!」 「ええ男や梨田!」その移動速度とは全く無関係に、あっという間の言葉のキャ…

水面と戦場

いつものように川を眺めながら牛乳を飲んでいると、川面のきらめきと橋底への照り返しが、戦争映画を無音でみているように不気味で、ああ、このまま戦争について考えつめることもなく死ぬのか、と思う。まだ入道雲の突出す空から、戦闘機の飛び出す幻視。B…

リアル・シンデレラ〜姫野カオルコを借りたら、カバーがポール・デルヴォーだった。無性にデルヴォーが見たくなる。好きな女に、あなたの身体はデルヴォーの描く女みたいだ、とアホなことを、それも本気、今でも本気で口走った私の、やはりこれは追憶なのか…

ハーグ条約

節約の中、探偵はBARにいるを見に行く。そういう優先順位。 淀屋橋から大阪駅ステーションシネマまで、テクノドンをマキシマムヴォリュームで聞きながら歩く。確かにワンアイデアだが、このベースはどうだ。と、駅前でビラを手渡される。親子ネット関西『…

クリスタリン

水晶体をつくる蛋白質。生まれてから一生更新されない。本当に子供たちの目は作り立てだったのだ。

生活の実践

毎昼、紙パックの牛乳を飲みながら川を見る。メモ帳や手帳を開くことができるようになった。ミーティングの一時間前に資料を作る。つじつまだけを合わせる。人の顔名前立ち位置を覚えない。この秋特にひどい実感。牛乳豆乳は噛んで飲むようにする。12時前…

なんだろうあれは

昼休み、川の回りをぐるり歩いて、なんだろうこれは。返し忘れていた本が一冊出てきたようなこの気持ちは。精神が少し持ち直し、TODOリストやWBSが書けるようになってきたこの矢先、目の前の堂島川の水面のような、鈍い色、重くて軽く、光をまき散ら…

オールドリバーサイドピープル

今日は淀屋橋から帰宅。中之島の南側遊歩道ではベンチに休むリバーサイドピープル。傘を立て掛けた何人かの中に、口を開け、曲げた手首を顔の前に垂らした老人がいた。父の顔に似た。ならば、私が疲れ果て寝ている時の顔にも似ていよう。しわの深い、頬のこ…

昼寝

して夢二本立て。一つは子供の夢。幼児の彼を洗面器で入浴させる。色々文句を言われる。 一つは移動の夢。今日の列車がなく、二枚ある乗車券をキャンセルするのに、特別な様式に毛筆で口上を書く必要がある。八百屋のような駅務員が示す文例がむやみと長い。…

台風

京橋のホームで外を眺めながら、爪先だちしてかかとを落す。意識せずにやっていたけど。夜になり、雨は強くなり、今誰か、外で踊っているだろうか。ビール飲んでおっさんがねむる。