考えが、ひどく断片的になっている。あせりはないが、もう何も始まらないし、何も終わらないのではないかという気分につつまれる。札幌市中央図書館まで豊平川に沿って自転車で走る。アシュケナージが弾くシューマンアラベスクを聞く。その横で中年の女性が、何か異常に細い管のようなものを茶色い毛糸で編んでいる。ソレハナンデスカ?