暇つぶし人生

大阪に戻り、見えないスケジュール、部下の不満、マネージャーの涙目と恫喝、三人一組―一人は私を身内扱い、一人は数値だけを追い、一人は上長だが経験が浅い―の管理体制の巧妙さに舌を巻く。
水曜日、まんまと管理され、きりきり働き、やっと定時に出、父の病院に行く。
身体を揺すりながら夜のJRを見つめる車椅子の彼に「旅行でもいこか」と声をかけると、間髪入れずに「いいなあ」と答える。
驚く、わかってんのか父よ。涙がにじむ。
後は、いつもの意味不明な父に戻るのだが。
義理合理管理。金が必要だよ暇つぶし人生も。